kunirov’s diary

書きたいこと書いてます

猫はどうしてそんなに僕のハートを鷲掴みするのか。

今宵も取り留めのない話をひとつ。

 

 

猫が好きだっていう人は多い。と、思う。

僕もその一人を自認するのだけれど、そもそも猫が好きだったかといわれると、小学生の頃はそうでもなかったと思う。いや、むしろ積極的に嫌っていた。

 

当時は猫といえば野良猫くらいしか知らず、アレを飼うなんて想像ができなかった。飼うといえば犬か鳥でしょ?というものだった。

 

惨い話だが、工事現場に出入りするダンプカーかトラックに轢かれた猫の遺体が、だれも片付けようとせずアスファルトの上で何日も放置されていたことがあった。毎日の通学路の横だったので、最低一日二回、それを横目に見ていた。そのうちカラスがつついたのかわからないが、だんだん跡形がなくなり、横たわった跡だけが乾いたアスファルトに影のようにこびりついていたのを覚えている。

 

猫の遺体が消えた!

この事実だけはいち早く学校中を駆け巡り、生き返った説や化けて出る説、犬に食われた説などが囁かれたが、いずれにしてもなにやら恐ろしいイメージを伴って「新・口裂け女」のような怪談にまでなった。

 

そんな体験からなのか、どうにも猫を好きになるような機会に恵まれず成長した。

 

転機が訪れたのは大学生時代。

 

僕の数少ない親友のひとりが連れてきた、一匹の子猫との出会いだった。

当時付き合っていた彼女の実家で生まれた数匹のうちの一匹が、貰い手が見つからずに

数日間預かっていたものの、彼の住まいでは飼うことができないということで、実家住まいだった僕のところにやってきたのだった。

 

手のひらサイズのもこもこしたみゃぉぅって啼く猫にゃん!⇐もう頭の中があほになってます(笑

 

しかしうちは一戸建てとはいえ、親父が動物嫌い。飼い続けるのは無理だってことで、一週間だけの約束で預かることになった。話を聞いたときは、猫なんてどこがいいんだかわからん!ってな具合で、しぶしぶ引き受けるつもりだったのだけど、いざご対面してみると、その愛らしさの破壊力の凄いこと!俺はこの子を守るために生まれてきたのではなかろうか!?そうに違いない!

 

その日からかれこれ10年ちょっと連れ添うことになるわけですが、もういろんな顔を見せてくれるたびに、好きになるしかないのでした。他の選択肢がなかった。なんかもう女性と付き合ったりすんのもメンドクサイと思うくらい、猫とイチャイチャしていた。ヤバすぎる10年ちょっと。

 

なんだろう、書いてる今も思い出してなんかキューンとなってくる。

そう、キュン死するっ!ってやつです。

いまではテレビCMに猫がちょろっと出ようものなら無意識レベルで捕捉してしまうくらいの猫狂いになっている自分がいる。

ヤバいっすね。

 

きっとね、猫たちは人を言いなりにするフェロモンを発散しているのではないかと思うんですよ。とくに肉球のあたりから。

そしてそれは常習性があり、依存性があり、猫にすべてを捧げたくなるような気分にさせる幸せな物質。

それと音波による洗脳ですね。猫たちは人間を洗脳してきます。長い間飼っていると、その子がいま何を思ってて、何がしたいのか、何が欲しいのか分かるようになる人は多いことでしょう。猫がひとこと「ミャァ~」といえば、僕らは猫の思うままに動かされてしまうんです。カリカリちょうだい、ドア開けれ、とかね。そして尻尾を自在に操って人を扇動します。こっち来い、あっちいけ、うるさい黙れとかね。

 

お猫様、ヤバいっす。たぶん人類の黒幕はお猫様っす。

 

・・・まぁ結論として、僕はお猫様の下僕ってことですにゃにゃにゃにゃぁ~~ん!